以前、ある程度の将来に備えてライフプランを立てることが重要と紹介しましたが、今回は具体的なプランニングについて説明していきます。
教育資金・住宅取得資金・老後資金の3代必要資金の中から教育資金のプランニングを立てていこうと思います。
ライフプランに関しての詳しい説明はこちらをご覧ください。
https://middle.openlab.co.jp/lifeplan-making/教育資金を準備する方法
子供の教育にかかる費用、いわゆる教育資金を準備する方法はいくつかあります。
例えば、現在の収入から少しずつ貯金をするのも手段のひとつです。
ただ、仮に収入が減ってしまったり、最悪なことにリストラにあう可能性もあるので、必ずしも安定した収入は得られないこともあります。
そんな時に便利な3つの制度をご紹介します。
こども保険(学費保険)
こども保険(学費保険)とは、子供の養育費や教育費を備えるための保険で、種類によっては、入園や入学の際の祝金が受け取られたり、万が一のときの養育年金となるというポイントがあります。
こども保険は、一般的な生命保険会社などの保険会社から販売されているので手軽に保険に加入することができます。
さらに、こども保険には2パターンの機能があります。
貯蓄機能があるパターン
決められた保険料を納めると、満期時に満期保険金を受け取れたり、入園や入学の際に祝金を受け取れることができます。
保証機能があるパターン
親(契約者)が万が一、亡くなった場合に以後の保険料の支払いが免除されます。
つまり、以後の保険料を支払わなくても満期保険金を受け取れたり、祝金を受け取ることができます。
保険の種類によっては、親が亡くなった後、保険期間が終わるまで年金が支払われるのもあります。
教育ローン
教育ローンとは、親が子供の教育資金を借りて親が返済する制度です。
後ほど紹介する奨学金と異なる点として借り手が親ということになります。
主に公的ローンと民間ローンがあり、公的ローンには教育一般貸付(国の教育ローン)などがあります。
教育一般貸付の具体例として以下になります。
- 融資限度額:学生1人につき最大350万円
- 金利:固定金利
- 返済期間:最長15年
- 融資元:日本制作金融公庫
他にも民間ローンもあるのでいろいろ調べてみることをおすすめします。
奨学金制度
奨学金とは、学生を援助するために貸与、または給付される制度のことです。
こちらは先ほど紹介した教育ローンとは違い、借り手が学生となります。
主に2パターンあります。
貸与のパターン
例えば、日本学生支援機構が行う場合の奨学金制度は、無利息と利息付きがあります。利息付きの方が基準が低く設定されています。
給付型
2018年から実施されている、返済不要の奨学金制度になります。
さらに、2020年4月から「高等教育の修学支援新制度」が始まり、対象が高等専門学校や専門学校の学生まで広がりました。
高等教育の修学支援新制度の具体例として以下になります。
- 支援対象:大学、短期大学、高等専門学校、専門学校
- 支援内容:事業料と入学金の減額または免除・給付型奨学金の支給
- 支援対象となる学生:世帯収入や資産の要件を満たしていて、進学先で学ぶ意欲がある学生
また、支援内容で記載している「事業料と入学金の減額または免除」は各教育機関(大学等)が行います。
一方、「給付型奨学金の支給」は日本学生支援機構が行い、教育機関の種類や自宅生によって給付額が変わります。
教育資金の準備のための制度はたくさんあり、見合った制度をうけることがおすすめ
子供の教育資金を準備する制度はたくさんあります。
まずはライフプランを立てて、今の自分に見合った制度をうけることをおすすめします。